グローバルコマンド、コマンドのパイプについて

グローバルコマンドについて調べたので整理する。

問題

Saving the hashes(#)より。

January 2013
#40 Long-range line duplication (6:31)
December 2012
#39 Profiling Vimscript performance (8:09)
November 2012
#38 Writing a custom fold expression (12:07) #37 How to fold (8:49)
August 2012

中略

#8 Working with tabs (3:17) #7 Working with windows (5:32) #6 Working with buffers (3:28) #5 Indentation commands (5:41)
January 2010
#4 Tidying whitespace (4:33) #3 Whitespace preferences and filetypes (3:29) #2 Tabs and Spaces (6:22) #1 Show invisibles (2:52) 

上のファイルを下のように編集せよ。

#1 Show invisibles (2:52) 
#2 Tabs and Spaces (6:22)
#3 Whitespace preferences and filetypes (3:29)
#4 Tidying whitespace (4:33)
#5 Indentation commands (5:41)
#6 Working with buffers (3:28)
#7 Working with windows (5:32)
#8 Working with tabs (3:17)

中略

#38 Writing a custom fold expression (12:07)
#39 Profiling Vimscript performance (8:09)
#40 Long-range line duplication (6:31)

第一感

私が最初に考えた回答を以下に示す。

:%s/ #/\r#/g<CR>:v/#/d<CR>:sor n<CR>ZZ

1. :%s/ #/\r#/g<CR>
   ハッシュを目印に改行する。
2. :v/#/d<CR>
   ハッシュを含まない行を削除する。
   グローバルコマンド※を用いている。
3. :sor n<CR>
   数字順にソートする。
4. ZZ
   ファイルを保存して終了する。

これで29ストロークである。

※グローバルコマンド「:g」「:v」
グローバルコマンドの書式は、以下のようになっている。

:[range]g[lobal]/{pattern}/[cmd]

「:g」は、指定した[range]において、該当する{pattern}を含む行に対し、指定した[cmd]を実行する。
「:v」は「:g」とは逆で、該当する{pattern}を含まない行に対してコマンドを実行する。

解説

【パイプを使った回答】

:%s/ #/\r#/g|sor n|v/#/d<CR>ZZ

パイプを用いた短い回答が既に提出されていた。

この回答は27ストロークである。

2か所の「<CR>:」を「|」に打ち変えるだけで、計2ストローク減らせる。

疑問に思ったのが、コマンドの順番だ。
以下のようにコマンドの順番を変えたところ、意図した結果が得られなくなった。

:v/#/d|%s/ #/\r#/g|sor n<CR>ZZ

一時間ほどヘルプを読んだりggったりしたが、答えは分からなかった。

（グローバルコマンドでパターンの含まれる行を削除したが、内部的にマーカーが行を削除したためにずれて、レンジに意図しない影響が出てしまったのか？
最初に「%」で全体を範囲指定しておいて、最後に「v/#/d」した方が、正常に動きそうという感覚はあるが、確証は持てない。）

この原因に関して考えのある方は、コメントにてご指摘いただきたい。

【別解：マクロを使った回答】

qqG?#<CR>XD{Vppq39@qdGZZ

「#」が必ず各行の先頭に来ること、数字が降順に出現していることに着眼すれば、マクロを使うという発想も出てくるハズ（自力では考え付かなかった、悔しい）。
これは21ストロークである。

oG?#<CR>XD{Vpp<Esc>40@.dGZZ

「.」レジスタを使ったテクニックで、さらに1ストローク減らすことができる。
これは20ストローク。